競売物件を探している人たちはお金持ちにみえる

2012.01.16

初めて裁判所に行き、競売物件の閲覧室に行ったときの話です。そこにはたくさんの男性がいました。黒いスーツ、金のブレスレット、金のネックレス……。私は競売に来るのはコワイ系の人ばかりなのだと思いました。もちろん、あとからこれは私の勘違いだとわかったのですが、当初はそんなふうに思ったものです。また、全員がお金持ちに見えました。男性はブランドもののスーツ、ぱらぱらと見かける女性もきちんとした装いで指には大きな宝石が輝いていました。

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そして見ている物件が1000万円以上の高額物件なのです。いや高額物件しか見ないのです。そんなところに、草取りを終えたばかりの格好で出かけていったのですから、違和感が「ありあり」だったのでしょう。まして私は安い物件ばかりを見ていました。ジャージ姿と麦わら帽子にリュックサックという格好で、100万円、200万円といった安い競売物件を見ていると、黒いスーツでビシッと身を固めたコワモテの男性が近づいてきて、「かわいそうに。あんたの家が競売にかかっちまったんだね……」と言うのです。私は仕方なく、「私じゃなくて、友だちのが……」と言ってごまかしましたが、あやうく吹き出しそうになりました。