バブル破綻による不動産資産の大規模なデフレ

2011.12.30

ポストバブルの経済変容が所得減少に現れている。年収が低い世帯主三四歳以下のグループでは、年収五〇〇万円以上の世帯の割合が八九年の五〇%から九四年の六六%に増えた後に減少し、二〇〇四年では五四%となった。年収が最も高い四五〜五四歳のグループでは、年収七〇〇万円以上の世帯が一九八九年の五八%から九四年の七四%に増え、そして二〇〇四年では六四%に減った。バブル破綻は不動産資産の大規模なデフレを招き、持家社会の経済条件を揺るがした。

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持家世帯の住宅・土地資産額は一九九四年までは増加し、九四年から二〇〇四年にかけて大幅に減少した。住宅・土地資産額が三〇〇〇万円以上の世帯の比率は、一九九四年と二〇〇四年の間に、世帯主四五〜五四歳では五一%から二九%、六五歳以上では五六%から三七%へと大きく低下した。持家世帯が負う住宅・土地のための負債は増大し続けた。ポストバブルの住宅・土地価格は下落した。この点は持家取得の負担を軽減する。しかし、所得低下のもとで住宅ローンの頭金が減少し、低金利が続いたことから、より多額の借り入れをともなう持家購入が増大した。これに加え、住宅金融公庫が景気対策のために融資供給を拡大したことは、多数の世帯を大規模な住宅ローンの借り入れに誘導した。