私たちはみんなスタイルのはやりすたりに加担していながら、そうすることの愚かさも知っている。トレンディさには、ある種の恥ずかしさが付きまとう。誰かに「トレンディ」だと言われれば、大抵の人はバカにされたように感じるだろう。なぜなら、その言葉には、風変わりで優柔不断な性質を指すような含みがあるからだ。実際、私たちはあまりにトレンディな人々を、どうかしてるんじやないの、と思ってしまう。トレンドを表現する言葉にも狂気を暗示するものが多いミニスカートーマニア、ザークレイズーインーシユース(靴狂想曲)、アームバンズーアー・オールーザーレイジ(アームバンド大流行)、ミリタリー・マッドネス(ミリタリー・ルックの熱狂的ブーム)、などなど。そんなわけで、ファッションアイテムとトレンドは愛憎関係にある。トレンドが永遠に変わり続けるからこそ、私たちはファッションを愛する(そして嫌う)のである。トレンドは、装うことを楽しくし(そして欲求不満のもとにし)、新たなスタイルに目を開かせてくれる(そして、要らないものまで買わないといけないような気にさせる)。トレンドに従うおかげで、何かに所属しているという感覚を持てる(そして、何も考えずに服従してしまう)。このように気のおかしくなりそうな状況を生み出しか一因として、パッと咲いてパツと散ったほぼすべてのトレンドに共通するパターンというものが存在する。