保育士との関係づくりの過程

2011.07.09

大毅(仮名)が所属する4歳児クラスには、A先生(50代女性)とS先生(30代女性)の2人の担任がいた。大毅(仮名)が「S先生」と呼ぶのをはじめて観察したのは入所3ヵ月目であったが、「A先生」と呼ぶのをはじめて観察したのは退所直前の7ヵ月目であった。庭での自由遊び場面で、砂でつくった食べ物を大毅(仮名)が差し出すのもS先生が多かった。観察のたびに個別に大毅(仮名)の近況を聞く私に、担任保育士らは、「ちょっとわがままなところがある」(A先生)、「わがまま」(S先生)と異口同音に答えた(1994年2月9日。しかし、「大毅(仮名)ちゃんはわがまま」という認識は同じでも、A光生は大毅(仮名)に厳しい口調で注意することが多いのに対して、S先生は大毅(仮名)を受け入れあまり強く注意することがなかった。大毅(仮名)からみれば、担任が自分をどう認識するかよりも、どう接してくれるかが重要になるのではないだろうか。こうしたことから、大毅(仮名)はA先生よりもS先生のほうに親しみを感じていたものと思われる。また、2人の担任は、大毅(仮名)が中国で通園経験があることは知っていても、経験の内実を詳しく知らないようであった。以下は、A先生の発話である(「」は私の補足部分)。

[参考サイト]
保育士について
http://www.seitoku.jp/kttcsu/