英語を使えるようになった

2011.08.12

かつて、「英文タイプライターを打つ練習をするだけで英語ができるようになる」といううたい文句でタイプライターが異常に売れた時期がありましたが、結局英語をマスターするのにはそれはどの効果はなかったようです。同様に「オーディオ・リンガル・メソッド(AudioLingualMethod)と呼ばれる外国語学習法が一世を風扉したことがありました。LL教室に入れられ、ヘッドフォンから聞こえてくる英語を聞き、繰り返したり一部の置き換えを行ったり、また、疑問文にしたり否定文にしたりと、反射的に行う練習をさせられたものです。当時は「これが最新の英語学習法だ」として奨励されていました。多くの人間が、それが英語をマスターするための救世主であるかのように信じたわけですが、結局、期待したほどの結果には至らなかったようです。それでは、この指導法は根本的に外国語学習には役に立たない方法だったのでしょうか。それとも何か足りないことがあったのでしょうか。実は、この方法で学んだ人の中から、英語を使えるようになった人が出ていることも事実です。そういう方々と話をしてみると、ほとんど例外なく、授業での「パターン・プラクティス」にとどまらずに、外国の人と話す機会を意識的につくったり、コミュニケーションに用いるための自分専用の英語表現集を作成したりと、「創造的に英語を使用する機会」を持っていたことがわかります。自ら考えた・感じたことを英語にするという「回路」をつくる努力があったからこそ、英語を使えるようになったということになるわけです。