コインパーキングの長所

2011.06.27

現実これを即軌道に乗せる道筋は、かなり障害のあるものといわなければならない。なぜか。車社会は、自動車メーカーの製造論理と不可分にして完成している。メーカーの主張が最初にあり、それでできたのが今日の車を中心とする社会機構で、それはそれで多大な恩恵を世の中にもたらした。だが、メリットがあれば、デメリット部分がみえてくるのも理の当然なのだ。機能性の充実は否定できないが、逆に、環境悪化や公害増大、量のもたらす都市機能の麻犀などを生んでいるのも、車社会の側面としてある。これまでのような車社会における容器をつくらずして産めよ増やせよの論理は、ここにきて完全に偏った社会構造をつくってしまった。われわれは、これを是正し、機能性を保ちつつ弊害を排除する必要に迫られている。クリーンエネルギーも、こうした巨視的な視点が求められる。代替エネルギーによる車づくりは、現状でみるかぎり、動きが悪い。それはこれまで付加価値としてあった車製造の論理を、真っ向から否定する部分があるからだ。燃料源をガソリンから電気に変えるとなれば、燃料系統をはじめとする各種部品、構造は全否定されなければならない。死活問題である。ガソリンスタンドの経営についても、同様の考え方ができる。これは、車社会に多大な波紋を投げかけることになる。が、そのうえで、あえて電気自動車の重要性は語られなければならないだろう。産業構造が変わる可能性は強いが、それはどの分野でも歴史上、起きてきた変遷ではないか。革新は、いつの時代も何かを駆逐したうえで成り立つ宿命にあるのではないだろうか。電気自動車の時代を、駐車場づくりの視点からみておく必要はある。車社会が成立した時、前近代は一掃された。いままた、ガソリンエンジンにおける公害、環境問題が取り沙汰されている以上、それを放置するわけにはいかない。駐車場が数の不足とともに質、サービスの問われる時代になっているなら、その両面に対応するつくり方がなされなければならないのは自明の理だ。物事をとらえる時、鳥の眼、蟻の眼が必要とされるのは、実にこのことを指している。巨視的、俯瞰的にみる地平と、実際の需要に照らしたディテールのとらえ方。このふたっながらの複眼的なものの見方が大事である。先述したホスピタル・パーキング同様、このパーク&チャージの思考も、即効力の面からみるなら、まだまだ将来に関するテーマとも思える。しかしながら、準備は前倒しで行われなければならない。パーク24は、駐車場運営のプロとして、環境と車社会のアメニティーライフ創造を大前提として掲げている。車を通じて地域文化の振興、活性化、さらに新しい車文化をつくろうと意図している。となれば、電気自動車の時代を視野の中に取り込んだ駐車場づくりも、当然、その考えの中に織り込んでいかなげればならないだろう。

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