疫学調査について説明します

2011.07.07

野菜や果物、低脂肪乳製品などを多く摂取する食生活を送っている女性の死亡率が、そうでない人に比べて大幅に低かったという疫学調査があります(JAMA。20呂)。アメリカの研究者カントらが、平均年齢61・1歳の女性4万2254人について調査し明らかにしました。調査期間は約屈年間でした。野菜や果物、全粒紛の穀類、脂肪の少ない肉や肉の代替品(植物性タンパク質など)、低脂肪乳製品などを多く摂取するほうから上位4分の1のグループは、下位4分の1のグループに比べて、調査期間中に死亡するリスクはO・69倍と、約3割も低いという結果が出ました。また、アブラナ科の野菜(ブロッコリーやキャベツなど)を多く食べる人は、前立腺がんになるリスクが約半分であったという疫学調査です。この疫学調査は、アメリカの都市シアトルのフレッドーハッチンソンがん研究センターが行ったもので、40歳から64歳までのシアトル地区に住む男性1230人が対象者でした。対象者の半数は、それまでに前立腺がんと診断されたことのある人たちで、残りの半数は、病気の有無にかかわらず無作為に選ばれました。その結果、1日に野菜を3カップ以上食べている人は、1カップ以下の人よりも、前立腺がんになるリスクが48%小さいことが分かりました。さらに、野菜の中でも、ブロッコリー、芽キャベツ、ザワークラウト(ドイツの漬け物の一種で、キャベツを薄塩で漬けて発酵させたもの)、コールスロー(キャベツのサラダ)を多く食べている人のほうが、前立腺がんになる率が少なかったのです。