インドネシアはイスラム教徒の国

2011.06.29

インドネシアはイスラム教徒の国、とさえいわれている。統計でも、総人口の八八パーセントがイスラム教徒で、世界広しといえどもインドネシアほどイスラム教徒の多い国はない。続いてがキリスト教徒の八パーセント、ヒンズー教徒の二パーセソト、そして仏教徒となっている。しかし、これが島の場合となると、数字が逆転する。ヒンズー教徒は九三パーセントに、イスラム教徒は逆に五パーセントに減ってしまう。実はこれが、インドネシアが外部からのさまざまな影響を、もちろん宗教も含めて、長い年代にわたってうけついでいるという、ひとつの相応な例である。インドネシアの文化は、数千年にわたってもたらされた異文化の積み重ね、融合文化であるといわれている。なるほど、世界地図を広げてみると、その理由がわからないでもない。この国は大航海の岐路にあたり、はるかなる昔から、インド人、アラブ人、中国人、あるいは植民地時代のヨーロッパからの支配者が、さまざまな文化や習慣を残していった。宗教についても同様である。ヒンズー教とイスラム教を比べた場合、インドネシアに伝わってきた経緯は、かなり異なっているようだ。ヒンズー教は、仏教の興隆によって一時衰微した。